或る朝の日常
「今日も寒いな…」
朝方、仕入れに行ってくるというシェフを見送ったあと、空を仰いだ。
明日の予報は雪だ。嫌いじゃない。
「ゆ~き~やこんこん、あ~られ~やこんこん・・・」
軽く口ずさみながら店に戻ろうとすると、
目の前に誰かがいた。
あ、、先ほど仕入れに向かったはずのシェフだ。
私 「・・・びっくりした。どうしたの?」
シェフ 「・・・・・・・・
寒すぎてエンジンがかからなかった。」
「・・・そっか。まぁ、いつものことだね。」
まぁね、と軽く頷くシェフ。
どうやら今日は仕入れを諦めたようだ。
店に戻り、2人であたたかいコーヒーを飲んだ。
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