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2014年01月05日

「世界一周してきます。」




彼の名は、ラ・テッラの「ジャン・レノ」


http://laterra.yoka-yoka.jp/e842089.html
ジャン・レノ来日


一年ぶりに顔を見せてくれた。


「あけましておめでとう。元気にしていたかい?

今日は撮影までにちょっと時間が取れてね・・・」



膝丈まである橙色のコートに身を包み、


そう言いながら隣を歩くお母様をエスコートし、颯爽と歩く彼。




半地下のテーブル席に案内し、久しぶりに話していると

その身に纏うオーラから

普段、彼の周りを囲んでいる賑やかな故郷の情景が目に浮かぶ。


夜はきっと、陽気な友人たちとグラスを交わし合うのだろう・・・


そんなことを考えていると、燦々と照りつける太陽を浴びて良い色に焼けた肌から白い歯が覗く。



「理由なんてないよ。美味しいものが食べたいから来た、それだけさ。」


彼はいつでもスマートだ。



今日のご注文は、ペコリーノチーズと黒胡椒のパスタ

ローマの三大名物パスタの一つだ。




コクのある濃厚な羊のチーズに、

挽きたての黒胡椒が香りと味わいに絶妙なアクセントを与えている。


シンプルがゆえに、ハマりやすい。


「ガツガツ・・・!」



豪快に平らげたあとは、ピザ、肉料理、ドルチェ。


そしていつものように締めのエスプレッソを飲み干し、満足げにお帰りになった。



次はいつ会えるだろう。いや、そんなことはどうでもいいのだ。



いつまでも待っていよう。



美味しいパスタと、エスプレッソを用意して・・・。










追記



今日はアルバイトの野球少年タモンから

「4月から一年間、大学を休学して世界一周してきます。もちろんツアーではなく・・・

という衝撃的発言。



・・・・


バックパッカー的な世界一周旅行に憧れる私は、それからというもの
妄想が止まりません。。いいなぁ。。。



今日はそれに加えて、
ディナーにお一人で来て下さった20代の女性が
3月からモロッコにお一人で旅行されるそうで・・・


お土産話が今から楽しみです。・・・・・いいなぁ!!




  


Posted by ラテッラ at 23:35Comments(2)料理とワイン人気記事読売テッラ

2013年01月30日

日刊テッラ第6章 ~再会~


今日は半年ぶりにあの彼が顔を出してくれた。

そう、ジャン・レノだ。



日刊テッラ第五章~緊急来日~
http://laterra.yoka-yoka.jp/e846468.html



店に現れた時は「彼が福岡にいるはずがない」と一瞬目を疑ったが、

その笑顔と身に纏うオーラは紛れも無く彼らだった。

そして私たちは、再会を喜んだ。





ケガをして撮影もままならなくなり、一時帰国したとのことだった。




心配したが、おいしそうにピザを頬張っている彼らを見て、なんだかほっと安心できた。


今日もすぐに飛行機に乗って撮影に戻らなければならないらしい。

いつも多忙な彼らが店に顔を出してくれるのは本当に嬉しかった。





次回は是非、今一番のおすすめのマルタリアーティを楽しんで欲しいと思う。




彼らは最高の笑顔を残して、店を去っていった。。






追記


今日は村上さんが顔を出してくれましたicon12

取り急ぎ報告まで。




  


Posted by ラテッラ at 03:10Comments(0)読売テッラ

2012年05月25日

日刊テッラ第5章~50℃の奇跡~

早稲田大学教授平山一政が発見した50℃の奇跡。




ご存知の方も多いだろう・・・


最近まで話題になったスペインの最新調理法球状形成に注ぐ活気的な発見だ。



La terra の小さな厨房でもその研究が行われている。



食材を50 ℃で洗うという事だ。 それだけで野菜、お肉、お魚が美味しくなると言う。



野菜は氷水につけるという今までの常識を覆す研究だ。



皆さんがこの50度の奇跡を体感する日もそう遠くはないだろう。



きっと




驚くはずだ。。。

  


Posted by ラテッラ at 23:48Comments(0)料理とワイン読売テッラ

2012年05月16日

日刊テッラ第五章~緊急来日~


彼は日本に帰ってくると

必ず、LaTerraに顔を出してくれる。


今日はジェニファーを連れて来た。


仕事が忙しいらしく、ゆっくり話も出来なかったが

ジェニファーは相変わらずモデルのように綺麗だった。



二人とも元気そうにしていた。


彼らはもうすぐ結婚するらしい...icon195icon102


うちのシェフは、いつになることやら...






シェフは今夜も、一人でこっそりと

赤ワインを楽しんでいる。。



「ライオロ グイド レジニン ラ コティディアーナ ロッソ」

(葡萄はバルベーラ100%です。)



ピエモンテ州で作られる有機ワインで葡萄のシンプルな果実の味と綺麗な酸。

ラベル同様気取らずに飲むワインで、ラテッラにて楽しめますicon97  


Posted by ラテッラ at 00:27Comments(0)読売テッラ

2012年05月07日

日刊テッラ第四章~帰国~


彼の思い出の場所 

シチリア、タオルミーナ


映画グランブルーでのロケ地。




この地にあるレストラン「カーザグルーニョ」

きっと彼も一度はこのレストランに足を運んだであろう。

この店でLa terra のシェフも働いていた。



ここで出していた料理「ムール貝とアサリの白ワイン蒸し」




サフランの風味が利いたこの料理を彼に食べてもらいたかった・・・


きっとあの当時を思い出したに違いない。

そんな事を考えながら慌しいランチタイムを過ごしていた。




その時である。



見覚えのある家族が現れた。


ジャン・レノ一家だ。


彼は今日帰国するらしい。

15:30 フランス行き ボーイング773


飛行機の時間が迫ってるにも関わらずLa terra のランチを食べに来てくれたのだ。。。




ランチの慌しさと相まって「ムール貝とアサリの白ワイン蒸し」どころか、ドルチェさえも食べる事が出来ず

店をあとにした。

"grazie"

"ありがとう"と言う言葉を残して。。。


彼の新しい思い出の場所となるのを期待しながら3人でお見送りした。  


Posted by ラテッラ at 00:36Comments(2)読売テッラ

2012年04月30日

日刊テッラ

ある日突然、一頭の猪がLa terra に届いた。




なぜ・・・?




それも40kg近くある猪だ・・・。




ふと送り主を見てみると熊本の阿蘇からと示してあるではないか。



きっと彼だ。




彼は今でもこの店のことを気にかけてくれている。




今 私達は彼がいなくなった穴を埋めているわけだが、彼は今の私達の仕事ぶりを見て何を思うのだろうか・・・?


簡単そうに思えるが、意外と難しいお客様への気遣い。つかず離れずの接客。


自分では努力しているつもりなのだが・・・



彼がジェニファーを連れてLa terra の扉を開くときまでには更なる進化を目指そう。



夏に向けてのグラスワイン「GAVI」をキンキンに冷やして・・・。





師に仰ぎ型を学ぶ  


Posted by ラテッラ at 00:45Comments(2)読売テッラ

2012年02月26日

「デキルオトコの真相」VoL33 ~後編~

読売テッラ最終増刊号「デキルオトコの真相」VoL33 ~後編~


しばらく来ていなかったが高揚する気持ちを押し殺し


店の扉を開けた。




いつもどうり彼が出迎えた「こんばんわ、お久しぶりですね」


来るのは分かっていたぞ・・といわんばかりの顔だ。


いつものようにカウンターに腰掛けると


駆けつけ一杯のスプマンテを注いでくれた・・


イヤイヤ・・コレではない。


私がはるばる仕事をほったらかしてまで来た獲物はスプマンテではないのだ。


そんな表情を一瞬で察知した彼は、スプマンテを飲み終える頃違うグラスとある


ボトルを用意した。。



「リスピダ02’」10年もので、彼曰く最後の1本だそうだ


個性的過ぎるゆえ飲み手を選ばざる得ない・・おそらく私にはもってこいであろう。。


注がれると濃いアリナミンの様な色でとろみがかった液体だ


私は注がれた大きなグラスをすぐさま口に運びそのアリナミンを堪能した


アリナミンは黄金色に輝きグラスの中で揺れては新たな香りを生み出し


まるで火山の出ては固まるマグマのようだった。


それからいつものように私は夢中で料理とワインを満喫し店をさまざまな感想を伝え店を後にした。


思えばこれが最後の至福だったのかもしれない・・


あれから半年、連絡はなく彼は姿を消した。


噂では彼は世界中の危険なところを旅しているとか


そしてその体験談を著書にし「ヴィレッジ〇ァンガード」で販売されたなど色々ある。


人生はいろいろあるわけで誰しも完璧な道を歩けるわけではない


また出逢ったら彼にワインを注いでもらおう・・・。完



これまで御愛読いただきありがとうございます

これからもLaTerraブログを宜しくお願いします。
























  


Posted by ラテッラ at 03:31Comments(0)読売テッラ

2012年02月25日

お待たせしました「読売テッラ」最終増刊号!!

誰かが私のオフィスに入ってきたが「それ」が誰か見えない程



デスクの上に積まれた書類の山。




私は天井を見上げ、先日まで滞在していたモルディブの空を思い出した・・・。



読売テッラ最終増刊号「デキルオトコの真相」!!VoL33.


船が宙に浮いているのかのように澄み切った海、隣にはカクテルを片手に現地の市場で購入したワンピースのジェシカ。



海外出張とは良いものだ・・・うるさく鳴り響く電話や躍らせるマスコミすらいない




神は何という創造物をこの世にもたらしたのだろう・・・そう思わせた。




我に返ると、そこには現実と書類の山。



あの夢のような時間から私の意識はまだ帰国していなかった


そんな時電話が鳴った。。懐かしい番号だった「092-834-7793」


もしもし?


「私です、ご無沙汰しております。」



やはりあの七隈のイタリアンの彼だった。



普通ならば要件だけ伝えてすぐさま電話を切るのだが




今日は続きがあるようだ。



私は恐る恐る答えた「どうかしましたか?」



彼は「飲んで欲しいワインがある。」



そう答えると電話を切った。



謎めいた言葉に私はいても立ってもいられず



気が付くと私は地下鉄七隈線に乗り、金山駅で降り


必至の姿で店の前に立っていた。。。続く。






  


Posted by ラテッラ at 02:45Comments(0)読売テッラ

2011年12月13日

読売テッラvol.31

読売テッラvol.31

「ある日のランチ」


最近では満席やこちらがパンクしそうになったら


残念ながらフリーでのお客様をお断りせざるえない日が

オープンした2年前よりは多くなった。。


ありがたい事ではあるがご常連様を断る場合はちょっと複雑・・


なんせオープンしてすぐの頃は予約などあまり必要でないほどだったから


常連さんは常にそのつもりでおられたのであろう。


ある日のランチの営業だった


いつも通りそこそこ忙しく、ランチの時間は主婦や女性客が大半を占める中に


ご常連の老夫婦がいらした。


いつもと同じコースと同じ席、ご年配で物静かな二人には


少々周りが騒がしく申し訳ない気もした。


時に同じく、隣のテーブルにはデザートを食べ終え


会話に花が咲き炸裂中の主婦の方々。


賑やかに時間は過ぎたようにも思えたが


最後の料理を食べ終えた夫婦の奥様が席を立ち

隣のその日1番賑やかだったテーブルへ向い


女性の方々に「もう少し声の大きさを下げて話して欲しい」ということを

とても丁寧な言葉と口調で伝えられていた。


伝えられた女性の方々は我に返ったかのような表情で


ご夫婦に会釈をされていた。


赤の他人に物を申す事はとても勇気が必要で


現代人の私には難しい。


背中を見て育つではないが


「長幼の序」という言葉を理解させられました。


  


Posted by ラテッラ at 21:32Comments(0)読売テッラ

2011年10月17日

読売テッラvol.30

読売テッラvol.30


~チップ~



外国ではもはや当たり前とも言える「チップ」


国内ではありえない話だがこれを払うか払わないでは


サービス内容にかなりの差が生じる国は多い。




日本文化でサービス業において「チップ」とは


絶対ではなくむしろ「チップ」を頂ける事は年々減少傾向にあると聞く


私の見解では真面目な日本人の国で商品の値段は高くても安くても


「良いサービス」を受ける事は前提であるから


なお更、「チップ」を頂くには自分が持つ100%の力でお客様にぶつからねば


お財布の紐は緩まないではなかろうか・・?



私も以前に勤めたレストランは「リストランテ」だったので


そういった機会もあったが、何故かしら私の場合は違った。


週に何度もお越し頂く独りマダム。


オーダーから接客は決まっているかのように私が担当した


むしろこの方にゲストとの距離感や会話を学ばせて頂いた


と言っても過言ではない。


お客様の顔色やメンタルなどホンの少しの違いが


感じ取れるほど集中して、お客様の体調なども考慮しつつ勧める料理の内容も若干いつもより


違った趣向の物を交えながら会話を変えお客様のコンディションや感性を感じ取る。


実際に私一人の仕事では中々難しい所があり、そんな状況を常にサポートするのが上司や先輩でした。


独りマダムは俗に言う「芸術家」で無知で若い私には会話や知識で


魅了する事ではほぼ勝算が無かった。


私にはとにかく相手の事を深く考えて仕事をするしか打つ手は無かったのです



それでも毎度、いらしてはたわいもない話から出張や取材に行った時の「芸術家」ならでは


の観点から繰り出す独創的な話は他では聞けまいと思い聞いていた。


マダムも次第に「私」という人間に警戒を解き


理解を示すようになられた


ある日の晩、帰り際に「コレ・・」と言って


ビニール袋一杯の色んな食べ物を差し出され


「ホントはいつもチップをあげたいけど・・」と言い


マダムは帰って行った。


おそらく見習いだった私の生活の苦しさを見抜いての優しさだったのかもしれない


だけどお金を渡すだけが「チップ」ではない。


スタッフ皆で分けるのが決まりだけど、この日は


「お前のだ」


と上司は肩を軽くたたいてくれた。




~この物語はフィクションです~












  


Posted by ラテッラ at 21:45Comments(1)読売テッラ

2011年06月21日

読売テッラ

読売テッラ

~デキルオトコの秘密~




「ハバナ産の葉巻は香りより、舌触りがいいな・・」



誰もいない寂れたビルの屋上で1本900円の葉巻を


同僚の二人で回して吸ったのはもう15年前。



当時の円相場は1ドル=83円・・財布の中は800円。



金は無いが根拠のない自信と夢だけが胸の中にはあった。



時は過ぎ、私はダメもとで引き受けたコンサルタント業の

クライアントとの出会いで人生が大きく変わった



口に出しては言わないが生活には困る事はなくなった


あの時読んでいた「松下幸之助 一日一話」を思い出す


当時は食事に困った事など数知れない・・その衝動で


今となっては食べたい物があれば

世界中何処へでも行くほどだ。


とは言っても今日は「MTVミュージックアワード」前夜祭パーティだ


レディー・〇ガ、リュック氏(リュッ〇・ベッソン)とも


久しぶりに会えることを楽しみにしていた。



そのパーティーもこれからと言うときに秘書のジェシカが


耳元でささやいた「シャチョ、デンワよ・・」



気が進まなかったが電話に出ると


イタリアンレストランの若いソムリエだった。


彼は「・・シチリア激アツ。」と言い残すと



いつものように勝手に電話を切った・・



私はいても立ってもいられなくなり、隣にいたリュック氏(リュック・〇ッソン)に

助けを求めた!・・すると彼は一枚のタクシーチケットを渡し「彼に頼め」と言った


会場を出る頃には変わったタクシーが到着し、とにかく空港まで急ぐよう伝えた。

すると強面なドライバーは言った


「ちょっと飛ばすから、シートベルトをつけてくれ!」



そこからからの記憶は曖昧だが、覚えているのは気絶するほど速かった。


気が付くと私はアノ店に来ていて、右手にはスプマンテのグラスを持ち

目の前には・・シチリア風ナスの石窯焼き。


なんて事だろう・・・様々な記憶が入り混じって少々パニックになったが

目の前の料理と腹の虫は嘘を付かなかった。


いつもの至福の時間はMTVにさえ勝るものだった

今回はリュッ〇氏に貸しができたがこの次にでも・・お後がよろしいようで。



読売テッラ~デキルオトコの秘密~





料理とレストラン以外は全てフィクションです  


Posted by ラテッラ at 23:12Comments(0)読売テッラ

2011年05月16日

読売テッラ

読売テッラvol.26

~デキルオトコの再来福~


各界の資産家を招いての会議もこれで3度目

ようやくこのプロジェクトも軌道に乗り

現実味が増してきた。


世界経済が不安定な状況の中、わずかながら小さな光となるはずだ・・


この数ヶ月はひたすら各国を飛び回った


時にはゆっくり食事でも・・そう思った時だった


日本から電話が入り


電話に出ると私にはすぐ分かった


あのレストランの若いソムリエからだった・・


「今イワシ最高・・」


と告げると電話は切れた・・


その瞬間私の中の12気筒の5.0Lのエンジンに火がついた

会議は途中だったが、必死に止める秘書のナターシャに

私を止める事は出来なかった・・。


要人達にアラビア語で「マッサラーマ!(さようなら)」と言い捨て


私は専用ジェットで福岡へ向かった。


気が付くと私はあの店のカウンターに座り

右手にはスプマンテ、目の前には














大好物のイワシとキスのエスカベッシュがあった


疲れた身体に染み渡るほどよい酸が心地よく


至福の時間を味わった・・


ナターシャには悪い事をしたが、彼女には次回

御所ヶ谷のイタリアンで埋め合わせをしよう。



読売テッラvol26~完~






この場を借りて言わせていただきたい事があります

私自身も「読売テッラ」を書いている時によく思う事なのですが

もはやレストランのブログではないのでは?

など皆様も思われた事もあるのでは・・

しかし以外と

読んでいらっしゃる方が多いようで

「また楽しみにしてます!」など言われると

調子に乗って書いてしまうのです。

時にはバッサリ切ってくれる方をお待ちしております。




  


Posted by ラテッラ at 22:38Comments(0)読売テッラ

2011年05月09日

読売テッラvol.25

読売テッラvol.25

~世田谷の鬼~


これは著者ムラカミがレストランで働く中で実際に体験した

人情深い物語をやや右に曲げた形で描いた話である



人生の中で誰もがつまづく石がある


簡単にいえば人間関係である。


組織が大きければ大きいほど派閥という小さな枝が存在し


その枝に属しなければ


新芽として出ては摘まれるか、鳥に食われる


私は無所属のポッと出の議員みたいな立場を望む方だ。



話はかれこれ、まだプリウスの初期型が流行っていた頃


当時学生だった私は学校の研修で東京(世田谷)にあるレストランを

訪れていた。


そのレストランのオーナーシェフは鬼のような形相で料理を作り


スタッフにも鬼だった・・


もちろん学生の私にも容赦なく


「わざわざ福岡から来て役にもたたねぇ!」


と今では笑えるが初日で罵声を浴びるほど


鬼だった(笑)


しかしその鬼の作る料理はかなり繊細で作業も丁寧であった


高級住宅街であるにも関わらず低価格  


鬼のファンは芸能関係やマダムと富裕層をがっちり掴んでいた


鬼の下で2週間の研修が終わり


最後にはコースをごちそうしてくれた


色々美味しかったが


鬼の作るアンティパストの中で魚介のムースは絶品だった


まさに記憶に残る一皿だった・・



そのまま東京を去りもう6年経った


久しぶりに世田谷に行く機会があり


鬼の店に行くと



鬼は「お前の名前忘れたけどアレ好きだったよな!」


といい「魚介のムース」をかならずコースに入れてくれる


鬼は離婚やらで少し老けたが


相変わらず美味しかった


コレが私にとって世田谷の味である。



~読売テッラvol.25~


PS こちらの魚介のムースが気になる方はお問い合わせ下さい









  


Posted by ラテッラ at 21:59Comments(0)読売テッラ

2011年04月21日

読売テッラvol.25

読売テッラvol.25

~Pizza占い~



「あなたはアツいのとウスいのどっち派?」


彼女から突然な質問に一瞬、男性ならではの妄想が


頭の中で火花を散らした・・




ここは七隈にあるイタリアンレストラン

今夜も1枚のピッツァをめぐりドラマが生まれようとしていた。



グラスのワイン、お客さんの笑い声、ナベを振るう音、食器洗浄機の湯気

週末の午後20時この店もピークを迎えていた


彼女は仕事の関係でローマに数年住んでいたこともあり


食についてはうるさく

特にイタリアンになると日本人ではなくなる。

知り合って2回目の食事で彼女の行きつけだという

このレストラン。

若いソムリエとシェフの二人で切り盛りしているようだ・・



さっきの話しだが


彼女はピッツァの生地の好みでその人のタイプが分かると言う



これがウワサに聞くPizza占いか・・



くだらない話しだが





ノッてしまう自分も術中にはまっていたのかもしれない



女で独りイタリアに渡り、仕事をこなし


なに一つ贅沢をしない彼女だが


ワインだけはこだわりがあり


サンジョベーゼ品種のワインは絶対に飲まない


しかし、ブルネロ種だけは別らしい・・


(サンジョベーゼ=ブルネロ)



そんなわがままも私には魅力だとも思えた





「僕だったらこんな女性とこれを飲みたい!」と力説したソムリエを信用し

お願いしたSoldera ブルネロ99’



これが最後の1本だったらしく



「これ飲んだら並みのワインが飲めない」と思うほど


素晴らしいワインだった。



そして長い余韻と共に楽しい時間を過ごした。。



お店とワイン以外はフィクションです




PS こちらのブルネッロは本当に最後の1本です!




  


Posted by ラテッラ at 20:48Comments(0)読売テッラ

2011年04月14日

読売テッラvol.24

読売テッラ


「シェフの名言」



これは七隈にあるイタリアンレストランで働く

ソムリエの数奇な人生を物語る日記である



オープンして1年と半年


時には「どうした!?」というくらい


暇なときもあり


そんな日は結構びっくりするものだ。


こんな日は必ずシェフは言う


「繁盛店は必ず救急車が出動するんだ!」



その言葉に嘘はなかった


私の知る中で飲食店(名の知れた店)は過去に皆誰かしら


ぶっ倒れるほど忙しい日が続いて


救急車で運ばれてから


人知れず繁盛店だと噂されるもの。。


そんな事を笑いながら話していた数週間後だった・・・


予想を超える忙しさにシェフと私は翻弄され


シェフより先に私が救急車に乗る日がやってきた


内心「お先に・・」という感じではあったが


難なく後日よりアルバイトの手を借り


現場に戻れたので良かった


約1年と半年ようやくここまで来たかぁ

と思う反面ここからだなと思える


次はシェフの番かなぁなど思ってもいる



続く。










PSご近所の皆様あの晩はお騒がせしました、心配な方は顔を見に来てください


  


Posted by ラテッラ at 22:14Comments(2)読売テッラ

2011年04月01日

読売テッラ 約vol.22

読売テッラ 約vol.22


~まかない~



山菜、ブロッコリー、菜の花、しば海老、この温かい気温と空気を含め


春の訪れはすぐそこ・・のはずだろう。



これは七隈の隠れたイタリアンレストランで働くソムリエの


数奇な人生を物語る日記である。




2010年厄年から難を逃れた今年26歳のソムリエ



店内にある5~6段ほどの階段を1日に




何十往復も繰り返し、自ら椎間板をいじめる




彼はワインと客をこよなく愛し



時に自らそのワインに溺れる事もある。


寡黙なシェフと二人で切り盛りするレストランでは


こういった一面は決して店の外に出ることはない。



そして彼のメンタルは決して強くはない・・



飴細工のごとくジメジメした湿気のようなプレッシャーに弱く



姑問題などの話はとても心を打たれるようだ・・



そして今日もまかないで彼は



「芝海老」を使い




シンプルなアラビアータソースに芝海老のフリッタを添えたパスタを


構想の下に作っていた


芝海老は見た目通り小ささな身体に


海老そのままの旨味を閉じ込めており


特に殻ごと食べると食感、旨味がいい。


そしてもう一つ


彼はキッチンに立つと勝手に「バンビ~ノ」の主人公に


なりきり、やたら博多弁を使う癖があった。


「ん~よか香りばい・・海老の生命力はハンパなかっ!」



シェフ「・・・」



「香取しゃん!もう少しばい!」



など世界に入り込み



出来上がりは案外普通な事をシェフは隠し続けたという。



続く・・・・。






読売テッラ 約vol.22


最近ではめっきりご無沙汰になってしまったこのシリーズをまた

書いていこうと思います。

ご愛読をお願いします・・murakami



PS: 求人も募集しております!ご連絡下さい092-834-7793  


Posted by ラテッラ at 22:28Comments(2)読売テッラ

2011年02月24日

読売テッラ

読売テッラvol.20

~デキルオトコの再会~


高度2000フィートから見下ろす


バーレーンの景色は着工したての東区埋立地の様だった


これと関心は抱かなかったが


この国で今もなおデモで国全体が緊迫し


それが他の隣国で風邪のように


同じ症状がみられる。


今回は中東まで現場視察だったのだが



情勢の悪化もあり急遽帰国



心残りと言えば同行した秘書のキャサリンに



F1を見せてあげたかった・・・・


するとそこに1通の写真添付メールが来た

開くとこうだった


「シェフ、手打ちパスタ仕込みなう」



PS:ご出張お疲れ様です。


いつものあのソムリエからだった・・



私はたちまち、いても立ってもいられなくなり


パイロットに帰路を福岡経由に切り替えさせ


七隈近辺になると


さらにパラシュートの準備までした。


キャサリン:な 何を!?


今日は6時でタイムカードを切れ。と伝え


飛び立った・・・


そして言うまでもなく近所の小学校に着地し


店に向った。


店の扉を開けると


彼は悟るかの様に待っていた


何も言わずとも注がれるスパークリングを飲み



今夜の至極の時間が幕を開けた・・・


~お店以外はフィクションです~
  


Posted by ラテッラ at 19:33Comments(0)読売テッラ

2011年02月08日

見習い君の諸事情

読売テッラ

~見習い君の諸事情~


朝からどれくらい摩り下ろしただろう


このパルメザンチーズ・・


接客とちょいちょい仕込みを手伝う私は


ホールに立った時「チーズ臭くないだろうか・・」


そこの所も気になると、同時に


隣の八百屋のレモンがもう売り切れてないか・・


など仕入れの心配もしてる。


レモンがないとカクテル又は料理の味もしくは


シェフの機嫌すら損ねる場合がある


本場イタリアのシェフは早くて小学校高学年で厨房に

見習いで入るという・・


皿を洗い、イモの皮を剥いたりするのだろう・・


まさか隣の八百屋の野菜の入荷まで知る見習いは


イタリアを通して自分以外、いまい。


ちなみにカレーの材料(ジャガイモ、ニンジン、玉葱など等)

全部を買い揃えても隣の八百屋は500円以内に納まる。







「なぜ書かない!」「前ほど面白くない」等のコメントを

個人的に寄せられます・・ありがたい事です


これからも頑張ってお店の宣伝をしながら上手いこと面白い事も

加えていきたいと思う所存でございます。

宜しくお願いします  ムラカミ



明日2月9日、10日は甲種防火管理新規講習の為、店休日と致します。




  


Posted by ラテッラ at 21:35Comments(0)読売テッラ

2011年01月20日

読売テッラvol.18

読売テッラvol.18

~時代背景~


新聞を読むと何かと責任問題が絶えない日本。


どうしようもない問題を何年と争うならいっその事


「ジャンケンで決めれば良いのに」など小学生の頃は思っていたが


大人になれば「ジャンケンで全てがひっくり返るなんて恐ろしい国に住みたくない」とも思った。


パパラッチがスクープを求め追い回し


MRSAで(多剤耐性菌)抗生物質ですら追い越し追われる時代なだけに


皆さんとても忙しい。


私は、ゆとり教育で育ち先生にはよくビンタをされ泣かされた


あの時は「どこら辺がゆとりかぁ?」


と思ったが今になればあの先生は最高だった。


なぜならみんな悪い事をしたらビンタされ泣かされたから・・・


ゆとり教育廃止になり、甥っ子の教科書を見ると


詰め込むように色々な教科があった


これはこれでいいのかも知れないが


この子たちに教える大人(教師)はもっと大変だと。







  


Posted by ラテッラ at 22:10Comments(1)読売テッラ

2011年01月06日

読売テッラ~新春バージョン~

読売テッラ「新春バージョン」


22歳だった・・当時の彼女20歳(現妻)に子供が出来たのは


知らせを聞いたのは1月の雪の舞う夜だった。


入籍前に早すぎた仕込みというか仕事というか・・


両親を連れて彼女の家に行き、神妙な面持ちで


謝りつつ結婚のお願いをした。


人生これからの若い娘の花道を私が奪ったのも事実で


もう結婚か・・と思うと早すぎた気もしたが


これからの事を考えると肝を据える以外に


誠意を見せる術はなかった。



あれから約20年が経った、若い頃から家族を養う事に


尽くし、家のローンは終わり


私の人生も一つここで節目を迎えた気分だ。


あの時に生まれた長女も20歳で成人を迎える


当時の妻を見ているようで、涙で眼鏡が曇った・・・


私は娘にいつも言っている事がある


「物事には順序がある」とその話をしている側から


娘が言った「彼氏を紹介したい。」


私は腰が抜けそうになった


動揺はしなかったが冷静を装い


連れてきなさいと言った。


後日来たのは現代を象徴する日本国男子


娘はこう弁論した


「彼こう見えても真面目でコックさんの卵なの」


彼は七隈にあるLaTerraというレストランのアルバイトで


将来は飲食業を夢見ているとか・・・


口数は少なかったが、将来の夢や希望がある若い子は我々大人が


大切にするべきだと思い彼の熱意だけ伺い帰した。


ちなみに娘への熱意は聞かなかった。


後日、娘の誘いで例のレストランへ行ってみると



シェフから怒られながら黙々と仕事をする彼の姿があった・・





料理も美味しくいい店だったが



彼の怒られながらも真面目に仕事をする姿が



20年前の自分を見ている様でなんとも言えない気持ちになった。



キミのことを認める!とまでは言えないが嫌いではないかもしれない。


もし順序を間違ったら「灰皿にテキーラ」では済まさないつもりだ。

  


Posted by ラテッラ at 21:46Comments(0)読売テッラ