2011年06月21日

読売テッラ

読売テッラ

~デキルオトコの秘密~




「ハバナ産の葉巻は香りより、舌触りがいいな・・」



誰もいない寂れたビルの屋上で1本900円の葉巻を


同僚の二人で回して吸ったのはもう15年前。



当時の円相場は1ドル=83円・・財布の中は800円。



金は無いが根拠のない自信と夢だけが胸の中にはあった。



時は過ぎ、私はダメもとで引き受けたコンサルタント業の

クライアントとの出会いで人生が大きく変わった



口に出しては言わないが生活には困る事はなくなった


あの時読んでいた「松下幸之助 一日一話」を思い出す


当時は食事に困った事など数知れない・・その衝動で


今となっては食べたい物があれば

世界中何処へでも行くほどだ。


とは言っても今日は「MTVミュージックアワード」前夜祭パーティだ


レディー・〇ガ、リュック氏(リュッ〇・ベッソン)とも


久しぶりに会えることを楽しみにしていた。



そのパーティーもこれからと言うときに秘書のジェシカが


耳元でささやいた「シャチョ、デンワよ・・」



気が進まなかったが電話に出ると


イタリアンレストランの若いソムリエだった。


彼は「・・シチリア激アツ。」と言い残すと



いつものように勝手に電話を切った・・



私はいても立ってもいられなくなり、隣にいたリュック氏(リュック・〇ッソン)に

助けを求めた!・・すると彼は一枚のタクシーチケットを渡し「彼に頼め」と言った


会場を出る頃には変わったタクシーが到着し、とにかく空港まで急ぐよう伝えた。

すると強面なドライバーは言った


「ちょっと飛ばすから、シートベルトをつけてくれ!」
読売テッラ


そこからからの記憶は曖昧だが、覚えているのは気絶するほど速かった。


気が付くと私はアノ店に来ていて、右手にはスプマンテのグラスを持ち

目の前には・・シチリア風ナスの石窯焼き。
読売テッラ

なんて事だろう・・・様々な記憶が入り混じって少々パニックになったが

目の前の料理と腹の虫は嘘を付かなかった。


いつもの至福の時間はMTVにさえ勝るものだった

今回はリュッ〇氏に貸しができたがこの次にでも・・お後がよろしいようで。



読売テッラ~デキルオトコの秘密~





料理とレストラン以外は全てフィクションです


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Posted by ラテッラ at 23:12│Comments(0)日常の事読売テッラ
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